秋田について

本州の北、日本海に面した雪国へ。この一枚を読んでおけば、はじめての秋田でも旅の骨組みが立てられます。

どこにある

日本地図。本州北部の日本海側に秋田県が塗られている

東北地方の北西部。西は日本海、東は奥羽山脈。面積は全国6位と広く、見どころは県内全域に散らばっています。行き先を一つに決める前に全体の姿をつかんでおくと、回り方が見えてきます。

どう来るか

飛行機 約1時間5分こまち 約3時間50分東京盛岡田沢湖秋田
秋田新幹線こまち
東京から約3時間50分。盛岡から先は在来線区間に入り、田沢湖・角館を通って秋田に着きます。後半は車窓が見どころになるので、席は進行方向の窓側がおすすめです。
飛行機
羽田から約1時間5分で秋田空港へ。空港からはリムジンバスで約40分で秋田駅に出られます。県北から入るなら大館能代空港も使えます。
仙台から
こまちで約2時間15分。高速バスなら約3時間半で秋田駅前に着きます。東北周遊の途中に組み込みやすい入り口です。
大阪・名古屋から
伊丹から約1時間25分、中部からも直行便が秋田空港へ飛びます。西日本からは飛行機が現実的です。就航状況は空港の公式サイトで確かめてください。
札幌から
新千歳から約1時間で秋田空港へ。北海道と組み合わせる旅程なら空路が軸になります。
青森・盛岡から
青森からは特急つがるで約2時間40分。弘前から大館に入れば、秋田犬と鉱山の県北から旅を始められます。盛岡からはこまちで約1時間30分。
冬のこと
どの経路も、冬は天候の遅れがあります。乗り継ぎに余裕を持たせておくと安心して動けます。

四季のこと

四つの季節がはっきり分かれ、同じ場所が季節ごとに別の顔を見せます。桜と水鏡の春、祭りが夜を更かす夏、紅葉が山から里へ下りる秋、雪がすべての音を吸う冬。行きたい季節から旅を決めても、行き先から季節を選んでも大丈夫です。

湯のこと

山あいに湯治の文化が残っています。ブナ林の乳頭、岩盤に横たわる玉川、谷あいの泥湯と後生掛。眺めの湯というより「治す湯」の系譜で、静かに長く浸かるのが土地の流儀です。冬に雪見の湯まで組み合わせられるのは、この土地ならではの時間です。

  • 乳頭温泉郷ブナ林の中に七つの湯が散らばっています。
  • 玉川温泉一本の源泉から毎分約9千リットル。湯治の温泉。
  • 泥湯温泉灰色の湯が沸く、山あいの小さな湯治場。
  • 後生掛温泉地面のあちこちから湯気が上がる高原の一軒宿。

何を食べる

秋田市民市場
きりたんぽ鍋
炊いた米を杉の串に巻いて焼き、比内地鶏の出汁で煮ます。本場は発祥とされる鹿角から県北一帯。雪の季節の定番です。鹿角エリアへ →
稲庭うどん
湯沢・稲庭に伝わる手延べうどん。細く平たく、冷やしでつるりと食べるのが基本形です。夏の昼に向きます。湯沢・雄勝エリアへ →
ハタハタ
冬の日本海の魚。しょっつる鍋や飯寿司で出会えます。魚醤しょっつるはこの魚から生まれました。男鹿エリアへ →
日本酒
米どころは酒どころ。まちの居酒屋で、県内各地の蔵の酒を飲み比べられます。

何に出会う

大晦日のナマハゲ、夏の竿燈、雪のかまくら。暮らしから生まれた行事が季節の節目ごとに続いているので、どの季節に来ても何かしらに出会えます。旅の日程が決まっているなら、開催月から探すのが早道です。

行事ごよみを見る

エリアの全体像

県内は11のエリアに分かれます。海沿い・山あい・城下町で性格がまったく違うので、まず顔ぶれを眺めてから行き先を絞るのが早道です。

  • 秋田市駅から歩いて組み立てる、まちなかの線。
  • 男鹿半島をひと回りする線。岬と水族館となまはげ。
  • 仙北城下町から湖、湖から山の湯へ。
  • 大仙花火のまちと、千年前の柵。
  • 横手かまくらのまちから、蔵のまちへ。
  • 湯沢・雄勝谷の湯けむりと、盆踊りの通り。
  • 鳥海山麓海辺の九十九島から五合目まで、一本の登り線。
  • 大館・小坂秋田犬のまちから、鉱山の明治へ。
  • 鹿角石の輪、峠の湖、湯けむりの高原。
  • 森吉・阿仁内陸線に乗って、山あいの暮らしへ。
  • 能代・白神海辺の松原から、ブナの森へ。

回り方のコツ

  • 電車もバスも本数が少ないので、行きより先に帰りの便を決めましょう。
  • 駅から歩ける町と、車が要る山や海岸は分けて考えると組みやすいです。モデルコースには移動手段まで書いてあります。
  • 冬の運転は雪道が前提になります。慣れていなければ、公共交通と徒歩で組める線を選んでください。

山と冬の安全

  • 山では、ツキノワグマの生活圏を歩いていると考えてください。鈴か音の出るものを身につけ、朝夕の単独行動は避けます。出没情報は各市町村の公式が早いです。
  • 冬の運転は冬タイヤが前提です。日没が早いので、山あいの移動は明るいうちに終える計画にしてください。
  • 冬の海沿いは風が体感温度を奪います。岬や港では防風の一枚と、飛ばされない帽子を。
  • 酸性の強い湯や高温の源泉は、かけ湯から段階的に。飲酒後は入らないでください。
  • 緊急時は 110(警察)・119(消防・救急)。山は電波の無い区間があるので、行き先を宿や同行者に伝えてから入ってください。

出発前に見るリンク

天気・道路・列車の「いま」は、ここでは持ちません。出発の朝に、次の三つを見てから動いてください。