春
雪の回廊のアスピーテラインが開きます。湯は変わらず、景色だけが季節を追いかけます。
- 雪の回廊
ごしょがけおんせん
地面のあちこちから湯気が上がる高原の一軒宿。

八幡平の秋田側中腹にある温泉。名物は首だけ出して入る箱蒸し風呂と、泥風呂。宿の裏手に泥火山が点在する自然研究路があり、湯と地熱地帯が一続きの体験になります。「馬で来て足駄で帰る後生掛」の口上で知られる湯治場です。
自然研究路は一周約40分です。ボコボコと音を立てる泥火山、蒸気の噴気孔、地面の下で地球が煮えている気配が道の両側に続きます。硫黄のにおいと地熱の暖かさは、遊歩道を歩くだけで温泉の成り立ちの授業になります。
箱蒸し風呂は首から下だけを木箱で蒸す後生掛の名物で、湯あたりしにくく長く入れます。オンドル式の宿泊棟で床の地熱に温められて眠るのが本来の湯治スタイルで、日帰りでもその片鱗は箱蒸しで味わえます。
雪の回廊のアスピーテラインが開きます。湯は変わらず、景色だけが季節を追いかけます。
泥火山を巡る自然研究路が歩けます。硫気の谷を木道でたどる、他にない散歩道です。
紅葉の八幡平の中腹で湯に入れます。研究路の草紅葉が足元から色づきます。
アスピーテラインが閉じ、アプローチは限られます。湯治棟の箱蒸しが冬の主役になります。
まち泊なら花輪、湯治なら後生掛や大湯温泉。八幡平の山の湯に泊まると、朝の湿原と湯を独り占めできます。