春
雪解けのブナ林に新緑が差します。湯上がりの外気がちょうどよくなります。
- 新緑の湯
にゅうとうおんせんきょう
ブナ林の中に七つの湯が散らばっています。

ブナの原生林に囲まれた七つの一軒宿の総称です。それぞれ源泉も湯の色も違い、宿泊者は湯めぐり帖で回れます。日帰りの場合は受付時間が宿ごとに違うので、先に決めてから登りましょう。
七湯の性格は本当にばらばらで、乳白色の鶴の湯、ブナ林の中の蟹場、渓流沿いの妙乃湯、高台の大釜と、湯の色も建物の年季も違います。共通するのは、どの宿も山のブナ林に埋まっていて、湯船から見えるものが木と空と雪だけということです。
日帰りで回るなら二湯が現実的な上限です。湯めぐり号というバスが宿を結ぶ日もありますが、本数を先に確かめてください。冬の雪見露天は乳頭の本領で、寒さと湯の温度差が大きいほど記憶に残ります。
雪解けのブナ林に新緑が差します。湯上がりの外気がちょうどよくなります。
ブナの緑が濃くなり、川音と虫の声だけになります。朝晩は湯が恋しい涼しさです。
ブナの黄葉が湯の上に落ちてきます。紅葉と湯治の客で宿は早くから埋まります。
雪見の露天がこの温泉郷の本領です。宿への道は圧雪で、送迎かバスが前提になります。

乳頭泊か角館泊かで翌日が変わります。朝の白濁の湯を取るなら乳頭、人の少ない朝の武家屋敷を取るなら角館です。田沢湖高原はその中間で、スキー期の拠点になります。