春
海霧の朝が増えます。湯上がりに北浦の港へ下りると、春の海の匂いがします。
- 北浦の港歩き
おがおんせんきょう
半島の北端、海と湯となまはげ太鼓の里。

男鹿半島の北岸、北浦湯本にある温泉地。宿が肩を寄せる小さな温泉街で、夜には男鹿の郷土芸能「なまはげ太鼓」の公演が行われます。半島に泊まる価値は夕日のあとに移動しないことにあり、その受け皿がここになります。
なまはげ太鼓は、なまはげの面装束と和太鼓を組み合わせた勇壮な舞台で、温泉街の交流会館で夜に演じられます。夕食のあとに歩いて行ける距離で聞く太鼓は、男鹿の夜の過ごし方としてこれ以上ないものになります。
旅程のうえでは、真山神社・なまはげ館から車で十分、入道崎の夕日にも十分という位置取りが効きます。冬のなまはげ柴灯まつりの晩は真山が会場になるため、ここに前泊して臨む組み方が定石になっています。
海霧の朝が増えます。湯上がりに北浦の港へ下りると、春の海の匂いがします。
海の幸が膳に上がる季節。夕日を入道崎で見てから宿に戻れる距離にあります。
ハタハタの季節が近づくと、宿の膳に海の気配が濃くなります。夜は太鼓の音が響きます。
なまはげの季節。柴灯まつりの晩は温泉郷が前夜の宿になります。雪と湯けむりと太鼓の音。
半島に泊まる価値は「夕日のあとに移動しないこと」です。男鹿温泉郷か戸賀湾周辺が拠点になります。日帰りで回して秋田市泊に戻す組み方でも成立はします。