春
あじさいの株がいっせいに芽吹きます。観覧の列が立つ前の、海辺の寺の静かな季節です。
- 芽吹きの境内
うんしょうじ
境内の斜面が一面の青になる、あじさいの寺。

男鹿半島の北岸、北浦のまちを見下ろす高台の寺です。住職がひと株から挿し木で増やし続けたあじさいが境内の斜面を埋め、見頃には一面が同じ青に沈みます。一種類だけを増やしたことが、この色の揃い方の理由です。
見頃は梅雨とぴったり重なります。雨の日を引いたら外れではなく当たりで、濡れた葉の上の青はいっそう深くなります。境内からは北浦の港と日本海が見下ろせて、青の向こうに海の色が続きます。
男鹿温泉郷と真山神社が近く、なまはげの里の一日に組み込めます。時期が合えば、男鹿の旅の主役を張れる場所です。
あじさいの株がいっせいに芽吹きます。観覧の列が立つ前の、海辺の寺の静かな季節です。
梅雨のさなかが本番です。株を挿し木で増やし続けた住職の手仕事が、斜面を一色の青に変えます。見頃の観覧は有料で、朝の早い時間帯が静かです。
観覧の列が消えて、北浦の港を見下ろす境内に静けさが戻ります。参道の木々が色づきます。
雪をかぶった株が眠る季節です。寺の下の北浦の海は鉛色になります。
半島に泊まる価値は「夕日のあとに移動しないこと」です。男鹿温泉郷か戸賀湾周辺が拠点になります。日帰りで回して秋田市泊に戻す組み方でも成立はします。