春
田に水が張られる季節だけ、島々が本当に「浮かぶ」姿になります。年でいちばん潟らしい風景です。
- 水鏡の島
きさかたくじゅうくしま
田んぼの中に、島だった丘が浮かんでいます。

かつては松島と並び称された潟の多島海。地震による隆起で陸地になり、島々は田んぼの中の丘として残りました。「松島は笑ふが如く、象潟はうらむが如し」の象潟。田に水が入る春だけ、往時の姿が二週間ほど戻ります。
展望のおすすめは道の駅ねむの丘の展望塔と、蚶満寺の裏手の小道。どちらも島々が田に浮かぶ構図を見渡せます。島にはそれぞれ名前があり、駒留島など芭蕉の句に登場するものもあります。
この地形は鳥海山の山体崩壊が海に流れ込んでできた流れ山で、島の一つひとつが山の欠片。九十九島は「山が海に落ち、海が田になった」二段の地史を刻む場所で、それを知って眺める田園は、ただの田園ではなくなります。
田に水が張られる季節だけ、島々が本当に「浮かぶ」姿になります。年でいちばん潟らしい風景です。
緑の稲の海に島の松が浮かびます。朝の横からの光がいい時間帯です。
稲穂の海に島が浮かびます。刈り取り前の数週間だけの色。
雪の田に黒い島影。人のいない展望台から、墨絵のような潟を見られます。
象潟・にかほ市街の宿が拠点です。海側に泊まると夕日と朝の九十九島が両方手に入ります。山の上の山荘系は季節営業なので、先に確認してください。
蚶満寺まで平坦な道です。展望は道の駅の屋上も使えます。
この線の詳細 →田のあぜ道づたいに歩きます。島の間を歩いていることに、途中で気づきます。
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