春
外町歩きの起点にいい季節。れんがの赤が春の光でやわらかくなります。
- 外町歩きの起点
あかれんがきょうどかん
明治の銀行建築。外町の角に立っています。

旧秋田銀行本店。明治末のルネサンス様式で、白い磁器タイルと赤れんがの外観が外町の角に残っています。内部は営業室の吹き抜けと金庫室が見どころです。版画家・勝平得之の記念館を併設しており、彼が彫った秋田の四季と行事を先に見てから町を歩くと、景色の解像度が一段上がります。
建物は明治の秋田を代表する洋風建築で、設計も施工も地元の手によるものです。営業室だった吹き抜けホールは天井の漆喰装飾まで当時のままで、カウンターの向こうに銀行員がいた時代の空気が残っています。金庫室は分厚い扉ごと展示室になっていて、中に入れます。
外町の商人町にこれだけの銀行が建った、という事実そのものが展示でもあります。市民市場や川反と同じ側、つまり商いの側の建物なので、内町の千秋公園と対で見ると城下町の構造が立体になります。雨の日の行き先としても頼りになります。
外町歩きの起点にいい季節。れんがの赤が春の光でやわらかくなります。
石とれんがの建物は中がひんやりしています。暑い日の避難先を兼ねた見学。
日が短くなると閉館際の夕光がれんがに当たります。外観だけでも寄る価値が出る時間帯。
雪の日の受け皿。吹き抜けの営業室から金庫室まで屋内で完結します。
駅西口周辺にホテルが集まり、県内周遊の起点泊に向きます。川反の徒歩圏に取ると、夜の一杯から宿まで歩いて完結します。